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横尾55号「自然なスイング」/西東京大会

 西東京のV候補筆頭、日大三が、主砲の1発でコールド発進した。5点リードの4回、横尾俊建内野手(3年)が、甘く入ったカーブを左中間スタンドへ運んだ。春の大不振から、自分のスイングを徹底研究して復活。この日は中犠飛で先制点をたたき出すなど、3打数2安打3打点の活躍だった。

 日大三の夏は、主砲の1発で幕を開けた。4回1死、横尾は真ん中高めの緩いカーブを「自然なスイングで」振り抜いた。「外を待ってたけれど、うまく反応できました」。空高く上がった打球は、大きな放物線を描き、左中間席へポトリと落ちる大会1号だ。無風に近い状態。ボールの反発力を借りたわけでもない。スイングの力だけで持っていった。

 高校通算55号にも「まったく狙ってませんでした」と言い切った。実はこの夏、アベレージ打者への転身を決意していた。きっかけは同じプロ注目の好打者、東海大甲府の高橋周平内野手(3年)の存在だ。ボーイズ日本代表でチームメートだった高橋とは、本塁打数をメールで報告しあう仲だった。ところが、この春はセンバツ、関東大会とも大不振に陥った。「何が悪いのかさえ分からなかった。調子が悪いだけでは、ここまで落ちない」。対照的にアーチを量産するライバルには、春で10本差をつけられた。「もうホームランを狙うのはやめよう」。決意を固めた。

 スランプ脱出のため、自分の打撃を一から見直した。上半身と下半身の回転の比率を徹底研究。スイングの速さを上げるため、フリー打撃では148キロ右腕・吉永健太朗(3年)らの速球を打つようにした。「今まで数え切れないことをやってきました」。万全の準備で迎えた夏だった。

 無意識の中で1発が出たことは、本来の調子が戻ったことを意味する。「もう調整はできています。調子を上げるとかはなくて、この調子を維持するだけです」。高橋は現在70本。だが、数字で競ることに興味はない。「チームが勝つための打撃をしました。1点差でもチームが勝てばいい」。頭にあるのは、チーム2年ぶり、自身初の夏の甲子園だけだ。【森本隆】

 ◆横尾俊建(よこお・としたけ)1993年(平5)5月27日、東京・多摩市生まれ。小3から武蔵府中リトルで野球を始める。中学時代は中本牧シニア、相模ホワイトボーイズで捕手。日大三で内野手に転向し、1年秋からレギュラーに定着した。センバツには2、3年と連続出場し、2年時には11安打で準優勝に貢献した。家族は両親と兄、姉、妹。176センチ、82キロ。右投げ右打ち。
(日刊)
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