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下町のダル 吉本がプロ宣言/東東京大会

 「下町のダルビッシュ」の初戦にプロの目が大集結した。最速149キロ右腕、足立学園の吉本祥二投手(3年)が、全国高校野球選手権の東東京大会2回戦に登場した。ネット裏に陣取った日米15球団41人のスカウトが熱い視線を注ぐ中、6回5安打1失点で6個の三振を奪い、豊かな才能の片りんを示した。無名に近い私立校に出現した187センチ、78キロの大器は「卒業後はプロ1本でいきます」と、早くも進路表明した。

 長くしなやかな手足、端正なマスクに小さな顔。「下町のダルビッシュ」の異名を取る吉本が、マウンドに立つだけで華やかな雰囲気が漂った。桜町との東東京大会初戦。4回2死二塁で、直球を右中間へ運ばれ失点したが「初戦で力が入ってしまったんだと思います。でも最少失点に抑えられて良かったです」と、ホッとしたように笑った。

 187センチの長身から自慢の速球を投げ降ろし、6回を5安打6奪三振。日本ハム、西武のスピードガンでは自己最速にあと1キロと迫る148キロをマークした。「調子は相当悪かった」というが「今日は帝京が見に来ていたので、直球主体にしました」。勝ち進めば5回戦で対戦する可能性がある強豪を意識し、変化球を隠す余裕まで見せた。

 野球では無名の進学校に突如現れたスターだ。ネット裏には、日米15球団41人ものスカウトが大集結した。昨夏の1回戦で、本家ダルと同じ「11」を背負い4回無安打10K。この快投以降、評価はうなぎ上りだ。最多の6人態勢でチェックしたオリックス古屋編成部国内グループ長は「うまく育てれば大化けする素材。楽天岩隈にも似てるね」と高く評価した。ドラフト1位の声も挙がっている。

 熱い視線に、吉本も応えた。試合後「卒業後はプロ1本でいきます」ときっぱり。夏の大会後に進路を熟考する選手が多い中、初戦から宣言するのは珍しい。当初は大学進学のつもりだったが、実力が伴うとともに意識に変化が表れたのだ。

 “先生”は、当然のように日本ハム・ダルビッシュだった。「左足を上げてからの体重移動。右足を強く蹴って、歩幅を広げるのをマネしています」。登板試合は、テレビ中継やYouTubeで繰り返し再生。見られない日も、父がつけたスコアブックを後で見せてもらっている。

 足立学園の夏の最高成績は、80年の東東京8強。昨年は4回戦敗退で、近年16強の壁を破れないでいる。「帝京とやりたい。そこで勝てば、壁の先が見えるんですよね」。対帝京が想定の5回戦を突破すれば8強入りだ。創立82年の学校の歴史を、その右腕で塗り替えてみせる。【鎌田良美】

 ◆足立学園 1929年(昭4)、南足立商業学校として設立された私立の男子校。93年に現在の校名に変更された。主なOBは元阪急外野手の石井晶ら。普通科のほか特別進学コースもあり、過去5年で3人の東大合格者を出した。所在地は東京都足立区千住旭町。北村広校長。

 ◆スカウト大集結メモ 90年鹿児島大会1回戦に登場した喜界島・高橋英樹投手(元広島)には12球団40人が集まった。03年の神奈川大会2回戦には川崎工の内竜也投手(ロッテ)を目当てに10球団28人。08年、夏大会前の練習試合では享栄(愛知)八木亮祐投手(ヤクルト)が12球団28人を集めた。07年には大阪桐蔭・中田翔外野手(日本ハム)が大阪大会初戦にメジャー球団を含む8球団20人を集めた。08年、神奈川大会初戦で東海大相模の大田泰示内野手(巨人)は9球団18人のスカウトから熱視線を浴びた。

 ◆○○のダル 09年に147キロを記録した“沖縄のダル”運天・ジョン・クレイトン投手(浦添工-日本ハム)や、143キロ右腕の“埼玉のダル”中村勝投手(春日部共栄-日本ハム)が活躍。今夏、大阪桐蔭には身長196・7センチ“なにわのダル”藤波晋太投手(2年)がいる。岩手・花巻東には、191センチから151キロの直球を投げる大谷翔平投手(2年)。高崎商(群馬)の金井和衛投手(3年)は身長192センチ、最速143キロの本格派。
(日刊)
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