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伊藤 最後の夏へ「スピードを出すよりも勝つ」

 第93回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の地方大会は18日、東、西東京、千葉、鹿児島で組み合わせ抽選が行われた。2年ぶり出場を目指す帝京は、最速148キロ右腕・エース伊藤拓郎(3年)を中心に頂点を目指す。なお、東、西東京の使用球場については21日に決定する。

 2年前の夏。甲子園1年生最速となる148キロをマークした伊藤が最後の夏を迎える。

 「夏は1年生の時の1回しか甲子園に出てない。もう一回甲子園のマウンドに立ちたい。今はスピードを出すよりも勝つことが大事」。衝撃のデビュー時にはあどけなささえあったが、2年を経た右腕はすっかりエースの風格を漂わせていた。

 1年夏の甲子園3回戦、九州国際大付(福岡)戦で148キロをマーク。スーパー1年生と注目を浴びたが、これが重圧となった。昨年センバツこそ8強に進出したが、その後はフォームのバランスを崩して肘が下がり、直球がシュート回転するようになった。「球速が出なくなって焦った」。昨秋、今春は都大会初戦でまさかの敗退。前田三夫監督も「1年生の頃は心にゆとりがあったけど、上級生になったからには本当に任せられるエースにならないと。春の大会はまだ未熟な面が出た」と厳しく指摘する。

 勝てる投手を目指す伊藤が目標にするのが日本ハム・ダルビッシュ。「調子が悪くても、緩急をつけたりしていろんな投球パターンを持ってる。負けない投手になりたい」。こだわるのは速球ではなくチームの勝利だけ。初戦は大会2日目の10日、1回戦で都産業技術高専が相手。8勝しなければ2度目の夏の大舞台には届かない。真価が問われる伊藤の熱く長い戦いが始まる。

 ◆伊藤 拓郎(いとう・たくろう)1993年(平5)4月2日、徳島県生まれの18歳。小2で野球を始めて以来、投手一筋。東練馬シニア3年生時にAAチャレンジマッチの日本代表に選出。1年夏の甲子園で148キロをマークし8強進出。2年センバツ8強。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

 ▼ヤクルト・斉藤宜之スカウト(帝京・伊藤について)まだ本調子じゃないけど、潜在能力は高校生では一番。
(スポニチ)
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