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野村鯉 競合覚悟ドラ1明大・野村に決めた

 広島は25日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を行い、明大の野村祐輔投手(21)を今秋ドラフトで1位指名することを決めた。地元・広陵高出身で07年夏の甲子園では準優勝。最速149キロの直球と多彩な変化球が武器で、複数球団が即戦力の評価をしている。野村謙二郎監督(44)もほれ込む地元出身の逸材を競合覚悟で獲得に向かう。

 2時間の会議を終え、広島の苑田スカウト部長は晴れやかな表情で明言した。「1位は野村でいきます!」。今秋ドラフトの1位指名を明大の右腕に決めた。

 もちろん、指名競合の場合は抽選となる。だが早々と“本命”を表明したのは誠意を示して他球団をけん制、そして、あわよくば一本釣りまで狙う思惑がある。何より地元が生んだ逸材。絶対に逃さない考えだ。

 菅野(東海大)、藤岡(東洋大)と並ぶ今年の目玉と呼ばれる“ビッグ3”の1人。1月のスカウト会議では3人の甲乙はつけがたかったが、この日の会議で今春リーグ戦の投球ビデオを見て、一気に野村で固まった。

 明大‐慶大の一戦では大学No.1野手の呼び声高い慶大の伊藤を完全に抑え切った。苑田部長は「伊藤が全くタイミングが合わなかった。投手としての資質をすべて持っている」と絶賛。球団首脳は「配球から頭の良さを感じる。それを可能にする制球力もある。マエケン(前田健)に近く、マエケンより球種が豊富」と高く評価した。

 野村監督もほれ込んでいる。09年11月22日、U‐26NPB選抜VS大学日本代表(東京ドーム)ではNPB側のコーチとして参加。そこで同姓右腕の投球を間近で見て以来、気に掛けていた。「ゲームメークできる、いい投手」と、この日も完成度の高さを称賛した。

 野村は広陵高でエースとして07年夏の甲子園で準優勝。決勝の佐賀北戦では、物議を醸したボール判定に泣き、最後は逆転満塁本塁打を浴びた。悲劇のヒーローとなった姿はまだ記憶に新しい。

 明大進学後は1年生から活躍し、1年秋には防御率0・00で早大・斎藤佑(現日本ハム)を抑え最優秀防御率を獲得。4年の今春リーグでは史上14人目の300奪三振を達成するなど、通算24勝を挙げている。

 「ローテに入れば10勝以上する」と球団首脳。前田健、今村、福井と若い投手の台頭著しいカープ。超即戦力右腕の獲得実現なら、投手黄金時代が到来する。
(デイリー)
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tag : 広島ドラフト情報

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