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英明・松本、毎回11K!今大会最長身左腕193センチ

 英明(香川)は今大会最長身の193センチ左腕・松本竜也が、毎回の11奪三振で4安打1失点(自責0)完投勝ち。春夏通じて初勝利を挙げた。
 うれしくて前のめりにコケかけた。9回2死走者なし。英明の松本はフォークで最後の打者のバットに空を切らせ、巨体を揺らした。毎回の11奪三振。「喜びすぎて、つまずいてしまった」。笑顔で仲間の元へ駆け寄ると、初勝利の味をかみしめた。

 身も心もたくましくなって帰ってきた。制球難が克服できなかった昨夏は、ブルペンから眺めただけのマウンド。以前は四球を出すたびに香川智彦監督(54)に怒られて縮こまっていたが、この日は3度先頭打者を歩かせても「開き直った」。最速タイの145キロの直球は終盤ほど低めに決まり、117球で糸満打線を料理した。

 「卵かけご飯」で化けた。入学時は183センチ、68キロのもやしっ子。香川監督は「将来は上でやれる」と、1年前から朝練後に監督室で、ラーメン丼いっぱいの卵かけご飯か、おにぎり3個を食べさせた。今夏の県大会前まで続いたこの“強制モーニング”で体重とスタミナがアップ。プロも熱視線を注ぐ存在になった。

 県大会などでは、必ず自分より長身選手がいないかチェックする。今大会は191センチの“岩手のダル”こと花巻東・大谷翔平をかわしNO1。巨人・山下スカウト部長も「素材は申し分ない。いい投手になる」と大器の成長に期待を込めた。

 恩返しの1勝だ。前日の8日は“大きく”育ててくれた香川監督の誕生日。指揮官は「最高のプレゼント」と目尻を下げ、背番号1は「次も三振を狙って取りにいきます」と宣言。創部7年目の新鋭に現れた大型サウスポーが、新たな伝説を作る。

 ◆主な甲子園の長身投手 04年夏、東北(宮城)の150キロ右腕・ダルビッシュ有(現日本ハム)が195センチで大会登録。味方の失策などで3回戦で敗退した。79年夏、横浜商(神奈川)を4強まで導いた左腕・宮城弘明(元ヤクルト)は193センチ。80年ドラフト3位でプロ入りし「ジャンボ」の愛称で親しまれた。今大会1回戦で、150キロを計測した花巻東(岩手)の大谷翔平(2年)は191センチ右腕。

 ◆松本 竜也(まつもと・りゅうや)1993年4月29日、高松市生まれ。小学3年から平井軟式スポーツ少年団で野球を始め、6年時に全国大会出場。三木中1年から軟式野球部に所属。英明では1年夏にベンチ入り、2年秋からエース。小、中、高で完全試合を達成している。遠投100メートル。50メートル6秒9。193センチ、78キロ。左投左打。家族は両親と姉。
(報知)
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