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初球152キロ!北方悠“藤井魂”で13K完投

 初球で聖地の度肝を抜いた。初回、唐津商・北方悠の先頭打者への第1球は、いきなり152キロをマークした。試合前、吉原彰宏監督に「初球は狙う」と宣言。「1球だけ」のわがままで自己最速を1キロ更新した。

 150キロ超の速球と140キロ台前半のカットボール。6者連続の空振り三振も奪った。4失点したが、5番打者の弟・1年生の伸生(しんせい)の先制2点打など打線の援護もあった。9回最後の打者も150キロで空振りに仕留めて毎回の13奪三振。6与四球も、佐賀大会57イニングで35四死球を数えた荒れ球だけに「らしさ」と受け止める余裕もあった。

 元ダイエー(現ソフトバンク)投手で、00年に31歳で急逝した藤井将雄投手は中学、高校の先輩。湊中野球部で藤井さんの1歳上だった父・伸一さん(44)は、藤井さんの後援会事務局長も務めた。幼いころ北方悠は自宅に遊びに来る藤井さんにキャッチボールの相手をしてもらったこともある。大会前、父子で墓参りをして「行ってきます」と必勝を誓った。

 金沢・釜田や聖光学院・歳内、帝京・伊藤らライバルの試合は宿舎のテレビでチェック。「負けたくない」と対抗心を燃やしている。「次はきょうの反省を生かして投げたい」と北方悠。炎の怪腕の快進撃が始まった。

 ◆北方 悠誠(きたがた・ゆうじょう)1994年(平6)1月25日、佐賀県唐津市生まれの17歳。湊小2年で「湊マリーンズ」で野球を始め、湊中では遊撃手。唐津商入学後に投手転向し、1年夏からベンチ入りで2年春からエース。今夏は佐賀大会準決勝の延長15回引き分け再試合を含む6試合57回で888球を投げ、73奪三振。好きな投手はダルビッシュ(日本ハム)。家族は両親と弟2人。1メートル80、80キロ。右投げ右打ち。
(スポニチ)
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