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日大三、10年ぶり全国制覇へ!吉永14K完投…西東京大会

 西東京ではセンバツ4強の日大三が昨夏代表の早実とのライバル対決を2―1で制し、2年ぶり14度目の甲子園出場を決めた。プロ注目の148キロ右腕・吉永健太朗(3年)は、公式戦自己最多となる毎回の14三振を奪い、5安打1失点完投の力投を見せた。
 最後も気迫のこもった速球で、自身初の夏切符をつかみ取った。9回2死無走者。カウント1―2から、吉永は入魂の144キロ直球で空振り三振を奪った。宿敵の早実を倒しての甲子園出場。神宮に大歓声が響く中、背番号1はマウンドを駆け降りると、自信に満ちた笑顔で鈴木貴弘捕手と固く抱き合った。

 自己最多を更新する奪三振ショーを演じた。スライダーを軸に組み立てカーブ、シンカー、最速145キロの直球を駆使。14Kのうち10個を空振りで奪った。エースは「変化球でも抑えられるのがわかった」と手応え十分。女房役の鈴木は「1点取られた7回以降は球に気持ちがこもってた。今まででベストピッチです」と感嘆した。

 4強入りしたセンバツ後、モデルチェンジに取り組んだ。本格派右腕だが、直球に的を絞られるのを防ぐため小倉全由監督(54)から「変化球でストライクを取れるようになれ」と指示を受けてスライダーを磨いた。ブルペンでコースを決めて投げ込み「リリースの感覚をつかんだ」という。ネット裏の国内5球団のスカウトも“変身”を高く評価した。中日・石井スカウトは「変化球のリリースが安定したし、直球の回転も昨秋よりも良い。モノはやっぱり良いね」と絶賛した。

 右肩痛でセンバツ後の約1か月、投げられない時期もあった。「苦しんできて、決勝でこれだけよく投げてくれた」と指揮官はたたえた。客席で見守った父・巌さん(44)は、「勝って泣くのは初めて見た。ずっと『夏の甲子園に行きたい』と言ってたからね」と、試合後ベンチ前で涙をぬぐった姿に目を潤ませた。

 昨秋の明治神宮大会を制し乗り込んだセンバツでは、V候補本命としての重圧に苦しんだ。「思い切った投球ができず、悔いが残った。最後の大会なので思い切った投球をして、監督さんに良い思いをさせたい」と吉永。投球の幅を広げたエースが確かな自信を胸に、01年以来の全国制覇へ完全燃焼する。

 ◆日大三(町田市) 1929年創立の私立共学校。生徒数1214人(うち女子426人)。野球部は29年に創部。部員は68人。春は18度甲子園出場(優勝1度)。主なOBに近藤一樹(オリックス)、荒木郁也(阪神)ら。
(報知)
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